COFFEE WORKS PLUSの珈琲
新旭の外れにCOFFEE WORKS PLUSという、型破りな珈琲専門店がある。 周辺に人が集まりそうな所はなく、車の往来もさほどない所にそのお店はある。 店の前には、待合用なのか木のベンチが一つあり、あと珈琲豆の自販機。 店内はカウンター席のみ。 その奥には焙煎機やエスブレッソマシン、その他素人には用途不明の機器が所狭しと鎮座しており、さながら実験室のようである。 メニューはあるが、珈琲に疎い人に解るようなものではない。 したがってオーダーは、マスターとのやりとりにより決まる事が多い。 オーダーが決まれば手際良くかつ、いかにもその道のプロらしい動線で珈琲が作られていく。 写真の珈琲は、カプチーノ・アルフレッド。 初めて口にした時、そのクリーミーさから頭に浮かんだのは、かつて裏千家茶道資料館でお手前頂いたお茶の、柔らかい口当たりであった。
鑑賞される事を期待しない芸術
「遺され村の美術展」(2017.4/8〜6/4)を観てきました。 この美術展は「限界集落」葛川細川のそこかしこに、さまざまな創作物が展示されているという、一風変わった企画の美術展でした。 葛川細川はこのサイトでもよく紹介している僕の大好きなスポットですが、村落に目を移すと過疎が進んでおり、廃屋や荒れた農地が点在しています。 この村内に「その置かれている場所に在ることを前提にした作品」が、30点以も出品されていました。 この写真の作品は、天然染料による染めや絞りの技法を使った作品をメインに活動されている立石啓子さんの作。 この方の作品は他にも2点出品されており、ネット上でも良く紹介されています。 しかしこの作品の紹介は見あたらず、公式パンフレットの地図にも記載がありません。 「鑑賞される事を期待せず、ただひっそりとそこに在る」というこの美術展の趣旨に実にぴったりで、一番のお気に入りです。 【追記】 遺され村の美術展の「作品のある風景」を切り取って、Portfolio風にまとめてみました。ぜひ覗いてみて下さい。 「遺され村の美術展」記憶のインデックス
萩乃露純米吟醸「源流渡舟」
萩乃露(福井弥平商店)は高島の酒蔵の中では規模が大きく、会社組織となっている。 従って基本土日は閉まっているが、稀に土曜日営業の日がある。 訪ねると、会社組織故か制服を着たお姉さんが接客してくれます。 その営業日を狙って訪ねた折、酒好きの面々からお酒の調達を承った。 「純米吟醸の生」を希望の御仁は、以前この蔵の純米吟醸「里山(生)」を「若い!!」と一喝した強者であり、ちょっとばかし緊張していました。 この旨をコギャル風の接客さんに告げると、即座にこの「源流渡舟」を勧めてきた。 直前に「源流渡舟」を飲み干していた僕はストンと納得し、緊張が解けたのでありました。 ちなみこの写真、ご用命頂いた御仁によるもの。 とっても良い雰囲気に撮れているので、お願いして使わせてもらいました。 (このお酒、牛おおたさんには置いてません。念のため)
かもす屋のプレートランチ
【お知らせ】 2018年2月、残念ながらかもす家は閉店しました。 河原町三条を西に入った商店街に、滋賀県高島市のアンテナショップ「かもす屋」がオーブンした。 「かもす」とは「醸す」の事で、高島で盛んな発酵食品中心の物産を数多く取り扱っている。 中でもお酒の品ぞろいはすばらしく、高島に行かないと入手出来なかったお酒が所狭しと並んでいる。 その場で試飲が出来るセットメニューも販売されているが、お店の人に気になる銘柄を告げれば試飲させてくれます。 2階はちょっとしたレストランになっており、お昼時にはランチメニューが用意されている。 言うまでもなく高島の食材がふんだんに使われているのだが、これにデザートが付いて1,000円とは思えないおいしさである。